少し前になりますが、ADOSー2という検査をうけました。
▽娘が自閉症スペクトラムの診断を受けるまで▽
ADOSー2とは
「自閉症診断観察検査第2版」という検査で、自閉症スペクトラムの疑いのある人を対象に、
対人、コミュニケーション行動、遊び、興味と反復行動について客観的に判断して診断するものです。
娘の結果
娘の結果としては、同じ生活年齢、言語水準の自閉症スペクトラム症児と比較して、
10段階中の8、重度との診断となりました。
ちなみにこれは、全般的な適応のしやすさとは別の指標だそうです。
コミュニケーション
発語は非常に多い。
⇨経験や感情に言及することができている。
会話の進め方が一方的になりがち。
⇨検査者に対してあまり興味がないよう。突然話題をかえたり。
相互的対人関係
アイコンタクトは少なめ
⇨要求や許可を得る時にはアイコンタクトが見られたが、
共感を求めるアイコンタクトは少なかった。
創造性/想像力
一人遊び
⇨人形遊びで、検査者が関わろうとするとやめさせたり、
いらないと言ったり。
何度か、強めに促すと、受け入れることも。
総合的な結果と、今後の課題
他者との相互性が乏しく、他者の枠組み内で満足感を得にくい。
相手のペースに合わせる、他社のアイデアを受け入れるということが課題。
相手のことを話に相槌を打つことや、「〇〇って言おうね」など、場面に応じたセリフを具体的に教えていくのが良い。
また、片付けの手伝いなどは何度も自分から行っていたことから、「場面ー行動」が学習しやすいよう。
わたしの感想
わたしからみた娘は、とても明るくて人懐っこく、表情も豊かな子です。
仲のいいお友だちもたくさんいて、幼稚園のあとに毎日のように公園に行き、お友だちと遊んでいます。
様子を見ていても、時々喧嘩はあるもののお互いに話して解決し、仲良く遊んでいます。
相手の話に、一応「そうなんだ」などの相槌を打つこともできているように思います。
結果に対して、「そうかなあ?」と思う点はいくつかありましたが、
「他者の枠組み内で満足感を得にくい」というのは、たしかにそうかもしれないと思いました。
家での遊びの中で、自分の思っていたことと違うことを兄がしてしまい、激しく怒るということはよくあります。
兄が、こんなふうにしようと提案しても、受け入れられないことも。(これは半年ほど前の検査なので、最近は受け入れて楽しく遊べることも多いです)
ただ、わたしからみた娘と、初対面の他者から見た娘は、違うものです。
客観的にみてもらった結果として、そういう面もあるのだなと、別の視点として受け入れています。
おわりに
今年小学生になった娘は、今までの幼稚園児とは違い、より社会的な振る舞いが求められてくると思います。
仲のいい相手だけでなく、時々だけ会う先生や、新しいお友達と円滑に関係を築くためには、
相手を受け入れる姿勢を見せることは必要なことであるので、
これからの課題として、見ていきたいと思っています。